西淀川区では毎年お盆の時期になると、ものづくりまつりというものが開催されます。
西淀川区にある様々な企業や団体、行政、学校機関が一丸となって行われるイベントなのですが、今年で10回目となるそのイベントに出展しました。
そもそも、ものづくりまつりが何故開かれるようになったのか。
弊社が位置するこの西淀川区という地域は、ものづくりにかかわる企業が多数あり、現在でも事業所数が大阪市でもトップクラスです。もともとは阪神工業地帯の一部エリアであり、早くから鉄鋼や化学などの重工業が盛んな地域でした。工業の発展に伴って、道路や鉄道の整備も進められ交通の利便性も良いです。市内の中心地へ出るのも、神戸へ行くのも意外とアクセスがスムーズなんですよ。
しかし近年では、かつての工場地の跡地に新興住宅がたくさんできたことによって、住民が増えており、騒音や臭いなどの苦情も出始め、工業を取り巻く環境が厳しくなっております。そんな中、区民とものづくり企業が一緒になって「明るく住み良く安心してものづくりに取り組めるまち」をつくっていけるようにというコンセプトを掲げて、このイベントが始まりました。
今後を担っていく新しい世代へ向けて、西淀川区はものづくりまちであることやものづくりの素晴らしさ、区内には多種多様なものづくりの企業が存在することを知ってもらい、ものづくりに興味を持ってほしい、ものづくりに従事してほしい、ものづくりの更なる発展を遂げてほしいという思いも込められています。
ものづくりまつりの概要は上記までということで、ここからは実際の内容について。
言い忘れましたが、イベントでは具体的に何を行っているのか。ここではイベントに来られた方にものづくりを体験してもらうことができます。
アウトドア用ミニテーブルやキーホルダー、ミニ冷風扇、ソーラーカー、オリジナル缶バッチなどを、普段接する機会の少ない工具を使って実際につくるといった、がっつりのものづくりから、溶接でのオブジェ作りだったり、自分で運転できるミニ電車の乗車体験、グリコさんではプログラミング体験といったイベントも行われていました。プログラミングは2020年から小学校で必修化するみたいです。時代ですね。
私たち出展企業は、そのものづくり体験のお手伝いをするような感じです。因みに今年の目玉は上記の溶接体験、そして4m級の二足歩行する巨大ロボットのお披露目会でした。あとはビンゴゲームなどもありました。今のビンゴの景品は豪華ですね、ミニ四駆やキャラクター鞄などしっかりしたものがたくさんありました。私が子どものころは、景品は基本お菓子、もらってもちょっとしたおもちゃ1つとかで、数回遊ぶとすぐ壊れるようなものでしたもんね。
閑話休題。
弊社はガリガリトンボづくり体験というものを行いました。知ってますか、ガリガリトンボ。構造は、割りばしの上半分に針金を等間隔でぐるぐる巻いていき、その先端にプロペラを自由に回るようにピンや釘で止めます。針金部分を棒で擦ると先端のプロペラが回るという一品でございます。といっても言葉ではわからないと思うので、こちらの動画をご覧ください。
[YouTube]
一応原理としては擦ったことによる振動でその先端のプロペラに2つの同じ振動がずれて伝わり楕円回転を生むという、かみ砕いて言うとそんな感じです。
ガリガリトンボづくりのイベントは1日で5回開催しました。一番驚いたのは来客人数でした。圧倒的に子どもが多いんですけど、会場を埋め尽くすぐらいの人数で、整理券を配っているところもありました。一緒に参加した社員の方と、ガリガリトンボ作ろうなんて子、そんな来ないだろうと高を括っていたのですが、そんなことはありませんでした。社員は私を含め3人、西野田高校から高校生2人ヘルプで来ていただき5人で必死になりながら、子どもたちとのトンボ作りを行いました。それも大変だったのですが、何より大変だったのが、プロペラが回らないんですよね。針金の巻き方や微妙な力加減で全然回らなくなるので、それを修正するのが大変でした。回らない子はベソをかいたりもありましたしね。
ただ、この高校生2人が本当によくがんばってくれて、特に空き時間で改良に改良を重ね、様々な大きさ、形のガリガリトンボを生み出していきました。最終的には指で擦っても回るぐらい高性能のトンボも作り上げ、最後5回目の体験会では皆びゅんびゅん回るものを作ることができ満足気に帰っていきました。この高校生2人の、改良してより良いものを作ろうといった探究心や行動力は私も見習わないといけないなと思いました。
現場からは以上です。
おそらく来年も同じお盆の時期に開催されます。機会が有れば是非参加してみてください。
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