公務員から、プラスチックベアリングを製造している鹿島化学金属に転職して約8カ月の仕事の中で、僕が驚いたことや難しかったことを3つご紹介していきたいと思います!
プラスチック製品の作り方
まず入社して最初に驚いたのがプラスチック製品の製造方法です。これまでは、プラスチック製品がどうやってつくられているのかなんて考えたことがありませんでした。
入社してから、私たちの身の回りにある多くのプラスチック製品は金型を使った成型と呼ばれる方法で作られていることを知りました。しかし、鹿島化学金属のプラスチックベアリングは成型ではなく切削加工という方法で作られています
切削加工とは、回転させた刃物を工作物に当てて加工する方法や、回転させた工作物に刃物を当てて加工する方法で、金型も不必要です。これによって、規格品にはない寸法や特殊な形状でも作ることができ、お客さんの希望に沿った形状を設計し提供することができています。また最小ロット1個から製造可能となり、切削加工での製造が当社の強みとなっています。
プラスチックの種類が多い
次に驚いたことは、プラスチックの種類は僕が想像していた数よりはるかに多いということです。特に現在担当している汎用旋盤では、日常生活ではあまり目にしないようなプラスチックを加工することも多いです。また、見た目が木材のようなフェノール樹脂という物もあり(本当は古来より有り樹脂の中でも歴史は古いのですが)、最初に見たときは、これは本当にプラスチックなのかとびっくりしました(笑)
鹿島化学金属では他社では扱っていないような樹脂素材を使った製品も扱っております。また、新しく開発された素材を使っての試験も行っており、使用用途によって様々な樹脂ベアリングの提案が可能です。どんな樹脂を使っていいか分からないという場合も気軽にお問い合わせください。
寸法計測が難しい
驚いたことの最後は、寸法を測るのがとても難しいということです。
材料を加工する際は図面を見ながら決まった寸法に加工していくのですが、その際に主にノギスやマイクロメーターと呼ばれる計測器で測定します。僕は入社するまでこんな工具があることさえ知らなかったので、とっても苦労しました。(汗)機械に固定された材料を図る際は、少しでも支点がずれてしまうと正しく測ることができません。またプラスチックは種類によって硬さが全く違い、寸法計測の際には強く押さえすぎると変形してしまいます。
さらにプラスチックには寸法変化が発生し、温度が高いと大きくなり、温度が低いと小さくなります。そのため加工後は一定の温度に保つための恒温ボックスに入れて商品を保管しています。寸法を測る際には、自分の手の温度で寸法変化する樹脂もありますので、計測するの
最初は、先輩に僕が測った寸法を毎回再確認してもらいながら作業を進めていましたが、ようやく自分でも正確に寸法を測れるようになってきました。とはいえまだまだ修行中で不安な時は先輩に確認をお願いしています。
以上、僕が鹿島化学金属に入社して驚いたことや難しかったこと3つを紹介させていただきました!
ベアリング・プラスチックの世界は本当に奥が深く、毎日新しく知る事や勉強しなければいけないことで溢れています。少しずつ成長していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。