鹿島祐二です。
今回は4年ぶりに行ってきたドイツでの、クライアント回りと展示会出展についてお話させていただきます。
医療業界における世界最大の展示会
「MEDICA/COMPAMED2022:11月14日~17日」
に出展してきました。
通常弊社は、この展示会の「COMPAMED」という部品展示に出展していたのですが、今回はJETRO様にお世話になり「MEDICA」に共同ブースで出展してきました。
「MEDICA」と「COMPAMED」の違いを少しだけ説明します。
「MEDICA」では医療関連全般の展示会で、例えばベッドや義足、あるいは実験装置や診断システムなど、医療機器をはじめ、関係するありとあらゆるものがテーマごとに17ホールに分かれて展示されていて、1日では到底まわりきれない、巨大な展示会です。一方「COMPAMED」というのは医療機器の加工技術や部品・材料などを、ホール8のA,B 2ホールに展示します。弊社はプラスチック、チタン、セラミックなどのベアリングや部品なので2018年まで「COMPAMED」に出展しておりました。
この展示会、2020年は中止だったのですが昨年は開催されており、今年は昨年に比べれば来場者は増えたようですが、コロナ前に比べればまだまだ出展者も来場者も少なかったように思います。
2021年:出展社数3,033社 来場者数約46,000人
2022年:出展者数5,000社以上 来場者数81,000人以上
2022年の数字はMEDICAの公式WEBに書かれていたものです。なんとなくABOUTですけど昨年よりは増えております。ちなみに2018年は120,000人だったと記憶しております。
久しぶりのドイツだったのですが、2週間滞在して、色々目で見て肌で感じた私の感想を述べさせていただきます。
展示会については、ベアリングということで歯科用の超高速回転のお話が、非常に多かったのですが、残念ながら弊社ベアリングは超高速回転には不向きである為、泣く泣くお断りすることが多かったです。
来場者は、インドの方が非常に多く、ドイツの来場者を上回っていました。本来「MEDICA」と「COMPAMED」は趣旨が違うので、来場者に「御社はCOMPAMEDでは?」って数人に言われました。わかってるんですけどね・・・・
現在ドイツは電気代が高騰しており、通常の2倍~3倍になっているとの事。
ガソリン代も通常の倍近く、しかもディーゼル車に使う軽油の値段がガソリンの値段より高いのです。私の認識では、軽油はガソリンよりも安いと思っていたのですがなんと、政権が変わって軽油が高くなったと、ドイツのクライアントが言ってました。ウクライナ情勢が影響しているのは間違いないのですが、このことについては実質的な影響と間接的な、例えば移民に対する政府の方針などわれわれ日本人ではわからない事象や問題が色々あるようです。
コロナについてですが、街中はほとんどの人がマスクをしていません。ただ公共交通機関とドラッグストアーだけはマスクが必要でした。たまにPCR検査テントみたいなものがありましたが、誰もいなくおそらく使っていないのではと思われます。
ただ、以前よりはいわゆる「在宅勤務」は増えたようで、この辺りは日本も一緒かなって思いました。もちろん、ほとんどの人は出勤しているようですが。
経済事情は正確なところはわかりませんが、数社のクライアントの話を総括すると、景気は悪くないという認識のようです。
ドイツはこの時期とっても寒いという記憶があったのですが、日本と同じく11月とは思えないくらい温かかったんです。おかげでほとんどのホテルの暖房が、ついているのかついていないのかわからない状態で、夜はさすが寒かったです。
最後にドイツで有名な「クリスマスマーケット」が今年は開催されるということでデュイスブルグとボンのクリスマスマーケットに行ってきました。先ほど言いましたように、平年のドイツの11月はとても寒く、極寒の中で飲むホットワイン(グリューワイン)が名物なのですが、今年はそれほど寒くなかったので、ちょっと変な感じでしが、ビールとホットワインだけはドイツでは、はずせません。
脈絡なく色々述べましたが、来年から、海外だけでなく国内も普通に戻ることを祈って報告を終わります。