今回は3月28日(火)に行われた、工場見学会についてのメルマガです。
弊社は大阪市の西淀川区という地区に本社を構えております。
この西淀川区は最近では住宅地も増えつつありますが、昔からものづくりにかかわる企業が多く存在する地域です。かつてはものづくり大国と呼ばれた日本も、現在では安価な海外製品にシェアを占められつつあり、衰退の一途をたどっています。
そんな状況の中、各市町村区ではものづくりに関わる様々な取り組みやイベントが行われており、工業の活性化を促しております。
勿論ここ西淀川区でも、ものづくりの裾野を広げるためのイベントが行われており、今回行われた工場見学会もその一環となります。
「工場においでよ ~区内の工場を見学しよう~」と銘打ったこのイベントは、小学4年生以上の区内在住(在学・在勤)の方を対象に、毎年西淀川区の中から選ばれた1つの工場でものづくりの現場を見学・体験してもらおうという企画になります。そして今年は鹿島化学金属が選ばれました。
弊社は、プラスチック製の軸受(ベアリング)を中心に製造・販売を行うメーカーです。
樹脂製のベアリングは、グリスレス・耐水・耐薬品など、金属製ベアリングには無い特徴を持った、特殊環境向けの軸受です。金属製ベアリングが使用できない、あるいは使用したくないような環境で使用され、特に、半導体、食品、医療、メッキ、表面処理など、水や薬品を使用するような業界で採用頂くことが多いです。
今回参加いただいた方には、ベアリングとは何なのか、どういった使い方をされているのか、その特徴や製作方法などをご説明し、実際に体験していただきました。
前半はベアリングについての説明や組立などを、ベアリングのサンプルを触ってもらいながら行いました。
組立体験では、パーツを全て渡し、先ずはヒントなしで組み立ててみてくださいとお伝えしたところ、一番最初に完成させたのは、なんと一番最年少のお子様でした。
お子様の頭の柔らかさには本当に脱帽いたします。
(ただ組立方法は実は企業秘密なので、参加いただいた方には内密にとお願いしております)
一通りの座学(?)が終り、次は工場見学。
弊社工場長・副工場長より、機械やその動き、製作方法などを説明し、実際に汎用旋盤で外径の切削作業や、穴あけ加工も体験していただきました。
およそ1時間半の長時間にわたる見学会となりましたが、最後に感想を頂いた際にも、参加された皆様に楽しかったと言って頂けたので、私たちにとっても非常に有意義で楽しい時間となりました。
これを機に少しでも多くの人が、ものづくりに興味を持っていただければ嬉しいです。