こんにちは。私は以前、事務、販売、検査の仕事に携わっていましたが、転職にてご縁があり、2023年1月に入社しました。現在NC旋盤に配属され、日々、新しい仕事を覚えることに奮闘しております。
そんな私ですが、2023年4月11日(火)、18日(火)、25日(火)に行われた、認定職業訓練新人研修「ものづくり入門基礎実践科」に参加してきましたので、今回は新人研修ついて少しお話しさせていただきます。
この訓練では新入社員及び中途採用1年未満の社員及びそれに準ずる人を対象に、ものづくりの現場で必要な基礎教育(社会人としての心構え、仕事のスキル、安全、図面、機械加工、検査)を学びます。
講師として各参加企業の社長さんや町工場の技能検定合格者(特急、1級)、大阪市テクノマスター認定者という一流の知識、経験、技能を習得された方々に指導していただける機会であり、町工場の未来を担う人材に知識や技能だけではなく“ものづくりの楽しさや感動、喜び、誇り”などものづくりの熱い心を伝えていくのが目的とのことです。
今回鹿島化学金属からは、1月に入社した新人二人で初参加してきました。
入社して間もない状態で「ものづくりの世界はどんなところなのか?」を学ぶには、とても良い機会を与えてもらい、高い授業料を出してもらっているので、何か一つでも学んでこようという意気込みでの参加でした(笑)
私自身、全く経験したことのない業界なので、不安や久しぶりの座学ということもあり睡魔に怯えるところもありましたが、いざ講義を受けると、講師の先生方の熱量におされ、瞬く間に睡魔も飛んでいくような内容でした。
基本的な知識から、実際に経験された体験や問題点、改善のやり方など、一般的な座学では学べない知識やものづくりにかける思い、今後の製造業には欠かせないものを学ばせていただき、自分が数年後にどういう方向からものづくりというものにアプローチし携わっていくかを考える中で、一つの起点となる研修になり、参加する前の気持ち以上のものを得られた研修でした。
ペーパータワーの組み立て
その中で、特に印象に残った研修が、ペーパータワーの組み立てです。
言葉を発せず、3人1組のグループで折り紙を使用し、1枚ずつ順番に積んでいき、3分間でいかにタワーを高く積み上げることが出来るか?というワーク研修でした。
喋ってはいけない、尚且つ初めて会った人と上手く意思疎通ができるわけもなく、1回目は全くタワーを積み上げる事ができず、散々な結果でした。
2回目は、喋ってOKということで、会話やそれぞれの意見を話し合い、コミュニケーションをとりながら、どう作っていくか?の作戦タイムを3分もらってから、もう1度グループで作成した結果、1回目より遥かに高く積みあげることができ、改めて、コミュニケーションの大事さを痛感しました。
「技術者」と「職人」
また座学の中で、「技術者」と「職人」という言葉を聞きました。今まで自分の中であまり意識したことのない言葉でしたが、自分の中では
- 技術者:決められたものを効率よく、機械を使用して、図面通りに作る人
- 職人:同じものを作ることが出来ず、芸術的なものや、伝統的なオリジナリティのあるものを自分の手で作る人
というイメージでした。実際気になったので、辞書で調べてみると
- 技術者とは:専門的な技術を持ち、それを役立たせることを職業とする人
- 職人とは:伝統工芸や手工業的製造業の技能者。自分の身につけた技術で物を作ることを職業にしている人たちの総称
と記載されていました。
「ピータードラッカーは技術者を知識労働者として位置づけています」とのことです。「技術者は知識労働者」という考え方が面白いなと感じました。
知識労働者に必要な能力として「専門性」と「ネットワーク、人とのつながりを作る(何かを教わるときはこの人“この分野ならこの人にあらかじめ教えてもらうと決めておく”)」の2つが大切だとのことで、何か自分の中でも今後活かせる場面があれば、実際にやってみようと思いました。
将来、私がどちらを目指すべきか?と考えたときに、効率よく、正確に同じものを作れる技術者を目指すべきだと思いました。そのために、今後仕事の中で、多くの経験を積み、先輩方がどういうふうに考え、何を大事に作業されているかをよく観察し、技術を磨いていくことを頑張って学んでいこうと思います。
非常に濃い内容の3日間でしたが、今回このような訓練場を用意して下さった協会の方々や参加する機会を与えて下さった職場の方々に感謝しつつ、初めてのメルマガ投稿作業を終わろうと思います。
長々とはなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。