鹿島化学金属の東です。暮れの押し迫った忙しい時期ですが、少々お付き合いください。
今回のテーマは鹿島化学金属が2025年に開催される関西万博に参加する?です。
2025年関西万博と鹿島化学金属
予算オーバーや工期の大幅な遅延でこの段階でもまだ、中止すべき・延期すべき・予定通り開催すべき等色々な意見が噴出している関西万博ですが、我々地元の大阪の企業は開催を前提として少しずつ準備を進めております。そして我々もどの様に参加するかを考えました。
手っ取り早いのが自前のパビリオンを建設するのが確実なんですが、これには弊社の予算では少々?足りないので断念(笑)恐らく協賛金だけでも無理ですね。
他の方法として、大阪の企業に限定すると自治体が統括する大阪パビリオンに参加する。大阪パビリオンでは商工会議所や銀行が主体となり、そこに属する企業・団体が単独または企業共同体で企画書を提出し、その中から選考された複数の企業・団体が万博会期中、週単位で入れ替わりに出展する方法です。
私の身近なところでも企業共同体でロボット関連や、困りごと解決に向けた取り組みについて出展する企業さんもいます。(既に候補は決定済)
これも試行錯誤しているうちに募集が終わってしまいました。(残念)
そこで我々は万博会場外で協力させてもらう道を選択しました。具体的には万博期間中にオープンファクトリーを開催し万博を盛り上げるだけではなく、地域活性化にもつなげようという試みです。万博会場外での開催ですが公的機関の公認なので「万博とコラボしたオープンファクトリー」という位置づけになります。
弊社は大阪市西淀川区にありますが、2025年関西万博が開催される地域(大阪市此花区夢洲)を取り巻くように位置している大阪市大正区・港区・西淀川区のベイエリア3区連合のオープンファクトリーを数十社で同時開催する予定です。地域の方々には勿論のこと全国又は海外から万博に来られるあらゆる方々にも楽しんでいただき、同時にこれらの地域の魅力発信に繋げていこうと企画しております。
一般的にオープンファクトリーは、地域の企業が主体となり開催されるところが大多数なんですが、大正区・港区・西淀川区の行政と企業が一体となってプロジェクトを進める地域は稀だと聞いておりますので何とか成功させたいものです。
オープンファクトリーの効果について
そもそもオープンファクトリーとは、文字通り工場を開放して「ものづくり」の製造現場を見学・体験してもらい、その会社がどんなことをしているのかを地域の方や様々な方に認知してもらう事を目的としております。新潟の燕・三条が有名ですが今や全国で数えきれないほど行われています。
弊社もオープンファクトリーは何度か開催しておりますが、今回のように大きなイベントと絡めての開催は初めてなので気合も入っております。
少し話がそれますが、今年は初めて修学旅行生の工場見学も受け入れました。
初めは中学生の修学旅行で工場見学なんて「可哀そうに」と、私が中学生だったらUSJや京都に早く行って遊びたいと考えるのが当たり前だろうと思っていました。宮崎の中学生なんですが、早く遊びに行きたい気持ちはもちろんあったでしょうが、とても真面目に熱心に我々の話を聞いてくれたことに感動しました。
また、オープンファクトリーを開催する事は、社員教育にもすごく効果があります。弊社では説明を社員さんに任せていますが、自社の商品や製造機械について全く知らない来場者に説明するには、専門用語を使わず分かりやすくしなければならず、担当の社員さんは今まで以上に自社について勉強するようになります。それが営業で活かせたり、現場での新人研修にも活かせたりと役立っています。
また、社員さんには時間の都合をつけて他社さんのオープンファクトリーにも参加するように勧めています。特に現場の社員さんは、他社さんの製造現場を見る機会が少ないので刺激を受けて帰ってくることが多く、社員教育にも大いに役立っております。
以上のように、弊社としましては来年もオープンファクトリーを通じて関西万博と関りを持ちつつ地域の活性化に貢献していきたいと考えております。ご興味がある方は来年、再来年と9月頃に開催予定ですので大阪市の広報等で7~8月頃にご確認いただければ幸いです。
最後になりましたが、この一年ご愛読いただき誠に有難うございました。
来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。