リテーナー(保持器)がなくてシンプルな作りなので、 溶液中に不純物があっても滞留しない プラスチックボールベアリングです。 めっき槽の中でも使えます。
フルボールタイプ(リテーナーなし)樹脂ボールベアリング
通常の深溝ボールベアリングにはボールを固定するためのリテーナー(保持器)がついています。
しかし、溶液中や水分のかかる環境でベアリングを使用する場合、溶液や水分に不純物が含まれているとリテーナーに不純物が詰まって回転に支障をきたす場合があります。
フルボールタイプ樹脂ボールベアリングにはリテーナーがないので、ベアリング中の溶液の行き来を円滑にし、不純物が詰まりにくい構造となっています。
また、めっきラインでは、金属製のベアリングはベアリング自体にめっきが乗ってしまうため使用できませんが、プラスチックベアリングならめっきが乗らないのでめっき槽の中でも使用できます。
水中、溶液中や水分がかかる環境で、プラスチック製のベアリングを使用したいがリテーナーがあることで不具合を起こす可能性がある場合におすすめです。
極低速回転しか使用できません。
こちらはフルボールベアリングの紹介動画です。
通常形状のボールベアリングと比較して、フルボール形状の特徴をご紹介しております。
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主な用途
- 不純物の含まれる液中や溶液がかかる環境
- 半導体、電子部品のめっき(メッキ)ライン、洗浄ライン
- 海中など液体に不純物が含まれるライン
- 食品カスなどが発生したり油を使う食品製造ライン
※極低速回転しか使用できません。