通常、薬液中や薬品のかかる環境では、軌道輪・保持器がプラスチック、ボールがセラミックという組み合わせのベアリングを提供しています。(別のページにリンク)
そのような環境では、スタンダードなサイズから特殊形状までプラスチック製でほとんどが問題ありませんが、
今回は特殊形状における特殊な組み合わせの調心ベアリングを紹介いたします。
プラスチック調心ボールベアリングは、金属調心ボールベアリングと比べて耐荷重が非常に落ちます。
そこで、負荷がかかる場合によく言われるのが材質をセラミックやチタンで作れないかということです。
まずセラミックについては、弊社では純国産(弊社製)と海外OEM製の2種類を販売しております。
しかし、弊社で製作しているセラミックボールベアリングは、現状製作サイズが限られているため、大きなサイズは製作できません。
一方で、海外OEM製はサイズに関しては問題ないのですが、品質にバラツキがあり、なおかつ各種証明書発行ができないという問題があります。
チタンについては、純国産でサイズも品質も証明書もなんら問題はありませんが、価格面が大きな問題となります。
写真の商品はサイズと形状が特殊なため、セラミックやチタン単体で製作すると非常に高価になるということで、組み合わせを考えて提案しました。
そうすることで、価格を抑えることができ、負荷容量もプラスチック単体よりは大きくなります。
写真は一部SUS304を使っております。
今回はSUS304が使える薬品だったのですが、この部分は薬品の種類によってはチタンを使う場合もあります。
弊社では、薬品を使用される箇所において、腐食の心配なく無潤滑で使用できる調心ベアリングを取り揃えております。
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