~ 油・グリースいらず!メンテナンスフリーで使用できます ~
弊社では軸受材料として主にプラスチックを使用しております。 プラスチックベアリングとは |
無潤滑・無給油(ドライ)で使いたい
金属ベアリングの場合、外輪・内輪・ボールが金属でできており、(保持器も通常は金属)転がり軸受けといえども各々の接触部では滑り摩擦が発生し、金属同士の摩擦ゆえ熱が発生し焼き付けやフレーキング現象が現れます。 そのため、金属製のベアリングは、オイルやグリースを充填し、摩擦力を小さくする必要があります。
また、オイルやグリースは摺動面のサビの発生を防ぐ役目もしております。
オイルやグリースを使う場合の問題点として、
- 定期的にオイルやグリースを補充する必要がある
- 水や液体などにさらされる場合、オイルやグリースが流れ出てしまうために、摩耗したりサビが発生したりで使用できない
といった問題があります。
しかし、プラスチック製のベアリングの場合、外輪と内輪及び保持器の材質がプラスチックでできており、プラスチック自体が自己潤滑性をもっているので、摩擦抵抗が小さく耐摩耗特性も優れています。それにより、金属ベアリングで必要であったオイルやグリースを一切必要とせず使用することができます。
上記の特性から、ドライ環境など乾燥した場所でも給油等のメンテナンスなしでも使用できます。また、帯電防止グレードの樹脂も取り扱っております。そのほかにも、冷凍環境やクリーンルーム内など、オイルやグリースを使用できないなどの特殊環境下でも問題なく稼働いたします。
以下の動画ではハンドスピナーを用いて、樹脂ベアリングの摩擦抵抗の低さを紹介しております。
(※右下の字幕をオンにしてください。)
用途別材質選定目安
オススメ度
☆最もオススメ ◎とてもオススメ ○オススメ
価格
EX 高い A 少し高い B 普通 C 少し安い D 安い
用途 | オススメ度 | 材質 | 価格 |
乾燥した場所で使いたい | ☆ | PEEK(PKG) | EX |
☆ | PTFE (PT) | A | |
☆ | PTFE(PTG) | A | |
◎ | PEEK(PK) | A | |
○ | フェノール(SD) | C | |
○ | UHMWPE(PE) | D |