~ 温度状況によるグリースの溶解や固着を解決 ~
弊社では軸受材料として主にプラスチックを使用しております。 プラスチックベアリングとは |
高温用ベアリング
高温で使えるベアリングの材質としては、PEEK・PPS・PTFE・PI・PAIなどがあります。
これらの材質はおおむね200℃以上の耐熱を有しますが、弊社としては基本200℃前後の環境での使用を推奨しております。
ボールベアリングの場合、保持器の耐熱がベアリングの耐熱となり、保持器材質は基本上記プラスチックとなります。
したがって、それ以上の温度での使用は、極低速であれば、カーボンやセラミックの保持器なし「フルボールタイプ」のベアリングを提供しております。
速度が低速でない場合は、すべり軸受を推奨しており、カーボンやセラミックは300~500℃(セラミックはそれ以上も可能)での使用が可能です。
低温用ベアリング
0℃以下の低温環境ではPTFEやUHMWPEをお勧めしております。
低温環境では一般的に剛性が増しますが、熱収縮が大きいため、クリアランス等注意が必要です。
極低温領域(-100℃以下)でも上記材質は無潤滑軸受として使用が可能です。
例えば、PTFEは液体窒素-200℃環境以下においても強靭で、粘り強くもろくなりません。
圧縮強度、曲げ強度も温度が低下するほど増加します。
UHMWPEは液体ヘルウム-260℃の装置内の部品に使用されひび割れ等がないという報告があり、海外では液体水素-253℃環境下で優れたすべり特性を有するという報告もあります。