~ 通電による事故や誤作動を防止 ~
弊社では軸受材料として主にプラスチックを使用しております。 プラスチックベアリングとは |
絶縁性
絶縁とは電気を通しにくいことを指し、絶縁性とは電気を通しにくい性質のことを表します。そして、そういった性質を持つプラスチックやゴム、ガラスなどを絶縁体と呼びます。
プラスチックには基本的に絶縁性があります。検査機や計測機器など、通電を嫌うような環境で力を発揮します。
プラスチックは基本的にどの材質も絶縁性がありますが、充填材が入っている材質においては絶縁性がなくなる場合がありますので、選定の際は注意が必要です。
また、プラスチックは絶縁体であるがゆえ、中には静電気を帯びやすい材質もあります。
実際にガラス基板の搬送ラインにてガイドローラーとしてご使用いただいておりますが、そういった場合には導電性や制電性の良いプラスチックを推奨します。
↓導入事例はこちら↓
金属探知機に反応しない非磁性・絶縁性ベアリング
帯電性(静電気)
帯電性とは、静電気をため込みやすい性質を表します。
先述したとおり、プラスチックは絶縁体のため、電気を逃がすことができず、静電気を帯びやすいという性質を併せ持っています。
物同士がこすれる際にそのものが持っているプラスとマイナスの電気が行き来しますが、このプラスマイナスの電荷に偏りが生じ、留まったままになっている状態を「帯電」と呼びます。また、留まったままになっている電気のことを「静電気」と呼びます。
帯電は、製品破壊やノイズの発生を引き起こす可能性があります。また、発生する静電気が蓄積すると、火花が発生することもあり、それが付着したゴミや可燃性の蒸気に引火して火災が起こる可能性もあります。これらは、生産現場における問題の一つです。
これを防止するために、”帯電防止グレード”という特別な材料を使用することがあります。
帯電防止グレードを用いた軸受の使用例として、有機溶剤を使用する場所で、静電気が起こると火災につながるという箇所で帯電防止グレードを使用したピローブロック用ボールベアリングをご使用いただいております。
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帯電防止用のベアリング
用途別材質選定目安
オススメ度
☆最もオススメ ◎とてもオススメ
価格
EX 高い A 少し高い B 普通 C 少し安い D 安い
用途 | オススメ度 | 材質 | 価格 |
絶縁したい部分で使いたい | ☆ | フェノール (SD) | C |
◎ | PTFE(PTG) | B | |
◎ | PTFE(PTE) | A | |
◎ | UHMW(PE) | D | |
◎ | PP(PP) | D | |
◎ | PEEK(PK) | A | |
◎ | PPS(PS) | A | |
◎ | PCTFE(PCT) | B |