ピローに使用するブッシュに縦溝加工を行った事例です。
弊社のピローブロックは標準で「ハウジング」「ブッシュ」「スリーブ」の3点をセットとしております。
縦溝の使用用途としては、異物対策や液体用通路としての用途、摩耗粉対策になります。
【異物対策】
粉塵などの異物が介入する恐れのある環境では、摺動部に異物が入り込んでしまうと回転不良や短寿命化の原因となる場合があります。
そういった環境では、縦溝を施すことで異物を追いやり、回転の妨げにならないようにしてあげることができます。
【液体用通路としての用途】
液中または水などの液体が介在する環境は、プラスチックベアリングにとっては好環境となります。
理由としては、液体が潤滑剤代わりになったり、摺動熱を逃したりしてくれることで、ドライ環境よりも長寿命化するからです。
ピローブロックでも同じように、液体がこの溝を通ったり留まったりすることで、潤滑剤代わりの役割や放熱の役割を果たしてくれるため、長寿命化を図ることが出来ます。
【摩耗粉対策】
軸とスリーブを固定するため、スリーブ外径とブッシュ内径を摺動させるのですが、条件によっては摩耗粉が発生することがあります。
その場合、この縦溝に摩耗粉を逃し堆積させることで、溝が無いブッシュよりも長く使用できるようになります。
縦溝だけではなく螺旋溝ブッシュも製作可能です。
この螺旋溝の事例は上記の役割の【液体用通路としての用途】としての用途になります。
ピローブロックを使用の際に摩耗粉や異物への対策を行いたい、という方はぜひお問合せ下さい。
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